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- 角地に建つ箱型の家
角地に建つ箱型の家
敷地と建物を馴染ませる
閑静な住宅街の『角地』に建つ家だったので、設計の初期段階から、周辺環境と馴染ませるために
『角地』という特徴をどのようにして生かすのかが、大きなコンセプトとして話し合われました。
敷地内の配置としては、建物を中心に、北側にバックヤード、西側に駐車場、南側に庭(BBQテラス)を配して、
それらの外部空間に馴染むように、内部の平面計画を構成していきました。
通常は内部空間から考えることが多いのですが、今回は通常とは逆の考え方で構成することになりました。
また、基本設計の段階から、庭師さんにご協力頂いて、
『前面道路』⇒『敷地内(外部空間)』⇒『建物内(内部空間)』が曖昧につながるような植栽計画になるよう、
CGや模型を使って、建物の立ち姿や、建物内からの見え方まで、入念な打合せを繰り返しました。
予算オーバーが角地の特徴を明確にしてくれた
途中、予算の関係から建物の大きさを小さくすることが求められましたが、建築の建つ割合が減ることで、
庭の活用面積が広がり、当初から、コンセプトとしていた『角地』の利点がより一層、明確になりました。
中心となる考えをはっきりさせておく事で、結果的により良い空間を生み出す好例となりました。