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小田達郎建築設計室-制作実績

吹抜が家族をつなぎ、天窓の光が生活に潤いを与える家

吹抜が家族の存在を近くに感じさせる

お父さんとお母さんが住む母屋の裏に、子供夫婦が住むための家でしたので、母屋との関係にも配慮しながらの設計となりました。

 

大きなコンセプトとして、母屋も含めて家族みんながそれぞれの存在を感じられる家を目指して話合いが進められました。

話合いの結果、母屋があるメリットを生かし、納戸などの機能を一部、母屋側に移すことで、子供夫婦の家自体はコンパクトに設計することとなりました。

一部機能を母屋に移したことで、2階の面積に余裕が生まれ、家の中心に吹抜を設けることができました。

吹抜は1階のLDKから、2階のスタディルーム、各個室へと連続的につながる空間となり、吹抜や階段室が家全体を縦方向にもつないでいるので、家族それぞれが別の場所で別の活動をしていいても、どこかにその存在を感じられます。

 

また、配置計画では、母屋との連続性を考慮に入れた庭の設計を行い、目隠し塀の設置や植栽の位置について慎重に話し合いが進められました。

配置計画に関しても、模型を作成したことによって、お父さんやお母さんも含めた家族全員に意見を言ってもらえたことは、設計の大きな力となりました。

 

設備の力と設計の工夫

本設計では、光冷暖という『輻射熱』を利用した機器を採用しているため、エアコンは使用していません。

『輻射熱』を最大限に利用するため、壁面には特殊な骨材を混ぜた塗り壁を採用し、屋根や外壁面にもアルミ材を用いて『輻射熱』を反射させるように設計しています。

エアコンによる空気の乾燥もなく、機器の音もないので快適な空間が実現しています。

 

また、窓もペアガラス(Low-E)を採用し、庭に続く大きな窓には障子を設けることで、断熱と日中の光の調整を行っています。

吹抜に設けられた天窓に関しても、天窓の下に空間をつくりアクリル板を設置して、日射熱が室内に直接入ってこないようにしています。

更に日射熱を排気するための換気扇も設けて、天窓のデメリットである熱負荷を最小限にするように配慮しました。

 

障子越しの柔らかな光や、壁面を照らす天窓の光は、空間に変化を与え、生活に潤いをもたらしてくれます。

設備の力と設計の工夫が、日々の生活に癒しや活力を生んでくれればと思います。


吹抜が家族をつなぎ、天窓の光が生活に潤いを与える家

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