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小田達郎建築設計室-制作実績

想いと経験を次世代へ繋ぐクリニック

キャリアの集大成を、新しい志と共に。

長年、この地で「町医者」として地域の健康を実直に守り続けてこられたお父様。

そして、その背中を追い、新たな時代へと繋いでいく息子さん。

このプロジェクトは、お二人の並々ならぬ想いと、親子二代の「医療への情熱」を形にする挑戦でした。

 

設計の原点:実体験に基づいた「理」のある配置

今回の設計において最も重要だったのは、お施主様が長年のキャリアの中で培ってこられた「医療の現場知」です。

患者様の動線、スタッフの動き、そして刻一刻と変化する現場の空気。

お施主様自らがこれまでの経験を図面に投影し、考え抜かれた配置計画には、一切の無駄がない「理」が宿っていました。

私は建築家としてその想いを受け取り、プロフェッショナルな視点から、さらに機能美と快適性を磨き上げる役割に徹しました。

 

建築的表現:信頼を包み込む「静謐」と「開放」

建物全体は、初めて訪れる方でも安心できるような、清潔感あふれるモダンな佇まいとしています。

・光の演出:

待合室には、緊張感を和らげる柔らかな自然光が差し込む大きな開口部を設けました。

外からの視線には配慮しつつも、空を感じられる設計により、心穏やかに診察を待てる空間を目指しています。

・機能と情緒の融合:

お施主様の配置計画に基づき、診察室や処置室は極限まで効率性を追求。

一方で、素材には木の温もりや質感を取り入れ、医療機関特有の冷たさを感じさせない「温かなおもてなしの空間」を実現しました。

  

未来へ:対話が生んだ、唯一無二の形

お施主様と何度も図面を突き合わせ、議論を重ねた日々は、私にとっても非常に刺激的で、学びの多い時間でした。

お父様が守ってきた「信頼」というバトンを、息子さんが新しいクリニックで受け取る。

その架け橋となる建物を設計できたことは、建築家としてこの上ない喜びです。

地域の方々に「ここに来れば安心だ」と思っていただける。

そんな、街の新しい風景として愛され続ける場所になることを願っています。


想いと経験を次世代へ繋ぐクリニック

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