今回は若手の写真家である、田中さん(左)と、西岡さん(右)に写真を撮っていただきました。
田中さんはレトロなカメラを使っての撮影。雰囲気ありますね。
レトロカメラのフィルムはもう製造されていないので、一回一回が真剣勝負。
移ろう空間 切り取る写真 答えはどこに・・・
オープンハウスや撮影となると、一日現場に張り付いていることになるのですが
一日居ると、光や風の動き、温度や湿度など、様々な環境の要素が変化していくのがよく分かります。
自分なりに考えて設計した窓の一つ一つが、当初想像した通りに空間を照らしてくれるのか
一日の時間の中で、気持ち良い場所は想像通りの位置になっているのか
色々な部分の答え合わせをさせてもらえる重要な機会です。
そんな、移ろう空間を切り取ってくれる写真家の方たち。
今回は、一日、ご一緒にさせて頂きましたが、本当に真剣に、かつ写真を楽しんで
自分が予期しなかった空間を切り取ってくれました。本当にありがとうございます。
写真は瞬間を切り取ったもので、実際の空間とは違うところも多くあります。
それは建築家が目指す空間のイメージとして受け取ってもらうのが一番だと思います。
本当の空間はやはり体験してみなければわかりませんし
一方で同じ空間であっても、その空間は万人にとって同じ空間ではありません。
前回のブログでも書きましたが、同じ空間でも感じ方は人それぞれなのです。
正解のないお話ですが、自分なりに考えて、お施主様にフィットする空間を考えたつもりです。
答えは『写真』の中にも『空間』の中にもなくて『時間』の中にこそあるような気がしています。
良い住まいを設計できたか、本当の評価はまだ定まりませんが
これからも、継続して評価してもらうことで、答え合わせができればと思っています。