小田達郎建築設計室-ブログ

2016.05.27 茂福の家

四日市市 茂福の家 <住まいの答え>

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今回は若手の写真家である、田中さん(左)と、西岡さん(右)に写真を撮っていただきました。

 

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田中さんはレトロなカメラを使っての撮影。雰囲気ありますね。

 

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レトロカメラのフィルムはもう製造されていないので、一回一回が真剣勝負。

 

 

移ろう空間 切り取る写真 答えはどこに・・・

オープンハウスや撮影となると、一日現場に張り付いていることになるのですが

一日居ると、光や風の動き、温度や湿度など、様々な環境の要素が変化していくのがよく分かります。

 

自分なりに考えて設計した窓の一つ一つが、当初想像した通りに空間を照らしてくれるのか

一日の時間の中で、気持ち良い場所は想像通りの位置になっているのか

色々な部分の答え合わせをさせてもらえる重要な機会です。

 

そんな、移ろう空間を切り取ってくれる写真家の方たち。

今回は、一日、ご一緒にさせて頂きましたが、本当に真剣に、かつ写真を楽しんで

自分が予期しなかった空間を切り取ってくれました。本当にありがとうございます。

 

写真は瞬間を切り取ったもので、実際の空間とは違うところも多くあります。

それは建築家が目指す空間のイメージとして受け取ってもらうのが一番だと思います。

本当の空間はやはり体験してみなければわかりませんし

一方で同じ空間であっても、その空間は万人にとって同じ空間ではありません。

前回のブログでも書きましたが、同じ空間でも感じ方は人それぞれなのです。

 

正解のないお話ですが、自分なりに考えて、お施主様にフィットする空間を考えたつもりです。

答えは『写真』の中にも『空間』の中にもなくて『時間』の中にこそあるような気がしています。

良い住まいを設計できたか、本当の評価はまだ定まりませんが

これからも、継続して評価してもらうことで、答え合わせができればと思っています。