<上棟>
前回のブログで<プッレカットチェック>が終わり、今回は<上棟>について書いていきます。
正式には、『建方(たてかた)』(骨組みを組む作業)の後に行うのが、『上棟式(じょうとうしき)』といわれるもの
です。その他にも、『棟上げ(むねあげ)』や『建前(たてまえ)』とも呼ばれることがあります。
『上棟式』は、もともと『地鎮祭』と同様に土地や家の神様に祈るというものですが、
現在では、建て主と施工者の顔合わせといった意味合いの方が強く、その形式も地域の慣習によって様々です。
今回のケースでは、上棟を予定していた日が、あいにくの雨で伸びてしまいましたので、
日柄の関係から、柱だけを建ててもらい、形式的に上棟日としました。
大工さんと監督さんに急遽、柱を建ててもらいました。
満面の笑みで記念撮影です。
仕切りなおしの上棟日は、晴天に恵まれ、作業も終始順調に行われました。
お施主様が出勤前に駆けつけて、職人さん達に挨拶をされています。
始まって1時間半程度ですが、もう、1階の骨組みが出来上がってきました。
昼過ぎには屋根の骨組みが仕上がって来ています。
屋根の防水シートが敷かれ、外壁の面材も一部はられています。
この後、お施主様の方から職人さん達に手土産が手渡され、今後の作業は大工さんが一人で行うことになります。
今回のケースでは、祭事のような『上棟式』は行いませんでしたが、お菓子や弁当の振る舞いはありましたし、
『地鎮祭』で清めた幣串(へいぐし)は、後日、棟に取り付けています。
<地鎮祭>と並んで、何をどこまでやったら良いのか分からない<上棟式>ですが、
お施主様が納得して、なおかつ、現場の職人さんが気持ちよく働けるように、
工務店などと打合せをして、段取りをしてもらうのが一番だと思います。
次回は、構造に関係する部分のチェック項目である、<金物検査>となります。